二つの方法は、切開する位置だけでなく到達する経路と術後に気をつける点が異なります。どちらを選ぶかは傷の位置の好みだけでなく、入れるサイズ、胸の下線の位置、乳輪の大きさを合わせて判断します。
目次
- 手術当日の流れ(共通)
- 腋窩切開の場合
- 乳輪切開の場合
- 術後に気をつける点の違い
- よくいただくご質問
手術当日の流れ(共通)
当日は術前の絶食のみお守りください。ご来院後、最終確認のカウンセリングとデザインを行い、麻酔に入ります。鎮静麻酔は院長本人が担当し、全身麻酔で行う場合は麻酔科医が担当します。
単純な挿入で手術時間は約1〜1.5時間です。再手術や他の手術を併せて行う場合は延長します。日帰りが原則で、経過を観察してからお帰りいただきます。必要な場合は1泊していただくこともあります。
腋窩切開の場合
わきのしわに沿って切開し、そこから胸の位置まで経路を作ってインプラントを挿入します。胸そのものに傷が残らないため、水着や下着の形を選ばないという利点があります。
一方で、切開位置から挿入部位まで距離があるため、大きめのサイズや、被膜の処置が必要な再手術では別の位置が選ばれることがあります。
術後しばらくは腕を大きく上げる動作で引きつれを感じることがあります。日常の範囲でどこまで動かしてよいかは、術後に個別にご案内します。
乳輪切開の場合
乳輪の縁に沿って切開します。色の境目に重なるため傷が視覚的に紛れやすく、胸の中央から確認しながら操作できるという利点があります。
乳輪の大きさによっては十分な切開幅が取れないことがあり、その場合は他の位置を検討します。
| 腋窩切開 | 乳輪切開 | |
|---|---|---|
| 胸への傷 | なし | 乳輪の縁 |
| 挿入までの経路 | 距離がある | 短い |
| 大きめサイズ | 位置の再検討が必要な場合あり | 乳輪の大きさによる |
| 術後の動作 | 腕の動きに一時的な制限感 | 胸部の安静 |
術後に気をつける点の違い
共通して最も大切なのは禁煙です。喫煙は傷の治りに影響します。服用中のお薬は自己判断で中止せず、必ず診察時にお申し出ください。
腕を使う動作、胸に力が入る動作をいつから再開してよいかは切開位置と経過によって変わるため、個別にご案内します。日常復帰の目安は約3日で、個人差があります。
よくいただくご質問
Q1) わきの下の傷はどのくらいで目立たなくなりますか?
A1) 赤みが落ち着くまでに時間がかかり、程度には個人差があります。経過は検診で確認します。
Q2) 乳輪切開は感覚に影響しますか?
A2) 一時的に感覚が鈍く感じられることがあります。時間とともに戻っていくことが一般的ですが、経過には個人差があります。
Q3) どちらが痛みが少ないですか?
A3) 痛みの感じ方には個人差が大きく、切開位置だけで決まりません。術後の痛みへの対応も含めてカウンセリングでご説明します。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。