胸に傷を作りたくないという理由なら腋窩、入れるサイズが大きい場合や再手術で被膜の処置が必要な場合はバストの下(乳房下ライン)が選ばれることがあります。優劣ではなく、何を優先するかで決まります。
目次
- 二つの位置が持つ性質
- サイズが大きい場合
- 再手術を考えている場合
- 傷の目立ちにくさの比較
- よくいただくご質問
二つの位置が持つ性質
| 腋窩(わきの下)切開 | バストの下(乳房下ライン)切開 | |
|---|---|---|
| 傷の位置 | わきのしわに沿って | 胸の下のライン |
| 胸への傷 | なし | あり(下着やビキニのラインに隠れやすい) |
| 挿入までの経路 | 距離がある | 短い |
| 手術中の視野 | 工夫が必要 | 直接確認しやすい |
| 再手術時のアクセス | 制限がある場合も | 比較的しやすい |
サイズが大きい場合
入れるインプラントが大きくなるほど、挿入時に組織にかかる負担が増えます。経路が短く直接確認できる位置のほうが、この負担を抑えやすくなります。
また、大きいサイズでは配置の精密さが仕上がりに直結します。左右差の調整という観点からも、視野が確保しやすい位置が有利になる場面があります。
再手術を考えている場合
被膜の処置が必要な場合、その操作には視野が要ります。除去や入れ替えでバストの下が選ばれることが多いのはこのためです。
初回の手術で将来の可能性まで説明を受けているかどうかは、後になって効いてきます。カウンセリングでは今回の手術だけでなく、その先の見通しも合わせてお話しします。
傷の目立ちにくさの比較
腋窩は腕を下ろせば見えない位置です。ただしわきの傷は、腕を上げる場面でご自身が気にされることがあります。
バストの下は下着やビキニのラインに隠れやすい位置です。上半身裸の状態では見える位置になります。
どちらの傷も、目立ちにくさは位置そのものより皮膚の性質と経過に左右されます。当院では皮下層の縫合にストラタフィックスを使用し、切開部が開いたり傷が広がったりするのを抑えるようにしています。
よくいただくご質問
Q1) わきの下からでも大きいサイズを入れられますか?
A1) サイズと組織の状態によります。難しいと判断した場合はその理由をお伝えし、別の位置をご提案します。
Q2) バストの下の傷は水着で見えますか?
A2) 胸の下のラインに沿う位置なので、下着や水着に隠れやすい場所です。ただし形状によっては見える場合があります。
Q3) 一度わきの下でやったら次もわきの下ですか?
A3) 必ずしもそうではありません。再手術で必要な操作に応じて位置を検討します。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。