どの切開位置でも傷は残ります。目立ちにくさは位置そのものより、皮膚の性質と縫合の仕方、そして術後の経過に左右されます。「傷が残らない方法」というものはなく、どこにどう残るかを事前に共有することが大切だと考えています。
目次
- 位置ごとの傷の残り方
- 縫合で行っていること
- 傷が目立ちやすい体質
- 術後にできること
- よくいただくご質問
位置ごとの傷の残り方
| 切開位置 | 傷の場所 | 隠れやすさ |
|---|---|---|
| 乳輪切開 | 乳輪の縁 | 色の境目に紛れやすい |
| 腋窩切開 | わきのしわに沿って | 腕を下ろすと隠れる |
| バストの下 | 胸の下のライン | 下着や水着に隠れやすい |
いずれも赤みが落ち着くまでに時間がかかり、程度には個人差があります。
縫合で行っていること
当院では皮下層の縫合にストラタフィックス(STRATAFIX)を使用しています。結び目を作らず糸全体に張力が均等に分散する構造で、切開部が開いたり傷が広がったりするのを抑えるのに役立ちます。
傷の仕上がりは縫合だけで決まるものではありませんが、負担を減らす要素の一つです。
傷が目立ちやすい体質
もともと傷が盛り上がりやすい方、色素沈着が残りやすい方がいらっしゃいます。過去の傷(帝王切開、虫垂炎、ピアスなど)がどう治ったかが参考になります。
該当する場合は、切開位置の選択や術後のケアで対応を検討します。診察のときに気になる傷を見せていただけると判断の助けになります。
術後にできること
最も影響が大きいのは禁煙です。喫煙は傷の治りに影響します。
傷に強い張力がかかる動作は時期を分けて再開していただきます。紫外線を避けることも赤みや色素沈着の観点で意味があります。
具体的なケアの方法と時期は術後に個別にご案内します。自己判断で市販品を使う前に、一度ご相談ください。
よくいただくご質問
Q1) 一番傷が目立たない位置はどこですか?
A1) 隠れやすい場所は位置によって変わりますが、目立ちにくさは皮膚の性質にも左右されます。診察で皮膚を拝見してご説明します。
Q2) 傷はいつまで赤いですか?
A2) 落ち着くまでに数か月かかることが一般的で、個人差があります。検診で経過を確認します。
Q3) ケロイド体質でも手術できますか?
A3) 診察で状態を確認したうえで、切開位置とケアの方針をご相談します。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。