ご自身の脂肪を採取して胸に移す方法です。異物が入らず触り心地が自然という利点があります。ただし移した脂肪がすべて生着するわけではありません。文献で報告されている生着率は50〜80%の範囲で、個人差が大きい数値です。この前提を最初にお伝えします。
目次
- どこから採り、どこへ入れるのか
- 期待できるボリュームの範囲
- 生着率という数字の読み方
- 向いている方と、そうでない方
- よくいただくご質問
どこから採り、どこへ入れるのか
腹部や大腿など、脂肪が採取できる部位から吸引します。採った脂肪は処理を経て胸に注入します。一か所にまとめて入れるのではなく、層を分けて分散させて入れるのが基本です。
そのため、採取部位のサイズダウンが同時に起こります。この点をご希望に含めて計画を立てる方もいらっしゃいます。
期待できるボリュームの範囲
| 脂肪注入 | インプラント | |
|---|---|---|
| 期待できる変化 | およそ1〜2カップ | およそ3〜4カップ |
| 材料 | ご自身の脂肪 | シリコンなど |
| 予測のしやすさ | 生着率50〜80%(文献・個人差) | サイズ選択で比較的予測しやすい |
| 併せて確認すること | 採取できる脂肪量 | 皮膚と組織のゆとり |
3〜4カップの変化をご希望であれば、脂肪注入だけでは届きません。この場合はインプラントをご提案します。
生着率という数字の読み方
移した脂肪の一部は時間の経過とともに吸収されます。どのくらい残るかは、注入した量、分散のさせ方、ご本人の体質や術後の経過によって変わります。
50〜80%という幅は、文献で報告されている範囲であり、当院の実測値ではありません。特定の数字をお約束することはできず、術後3〜6か月ほどかけて落ち着いた時点が一つの目安になります。
複数回に分けて行う場合もあります。一度に大量に入れるほど生着に不利になることがあるためです。
向いている方と、そうでない方
採取できる脂肪が十分にある方、1〜2カップ程度の変化をご希望の方、異物を入れたくない方には適した方法です。
一方、痩せ型で採取できる脂肪が少ない方の場合、ご希望のボリュームに届かないことがあります。この場合、無理に採取して回数を重ねるよりも、別の方法をご検討いただくほうが結果につながることがあります。カウンセリングで採取可能量を確認したうえでお話しします。
よくいただくご質問
Q1) 残った脂肪はずっとそのままですか?
A1) 生着した脂肪はご自身の組織として残ります。ただし体重の増減に伴って変化することがあります。
Q2) しこりになることはありませんか?
A2) 注入量や分散のさせ方によって、硬く触れる部分ができることがあります。定期検診で状態を確認します。気になる変化があれば早めにご相談ください。
Q3) 何回くらい必要ですか?
A3) ご希望のボリュームと採取できる脂肪量によります。一度で目標に届く方もいれば、分けて行う方もいらっしゃいます。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。