硬さを感じたら、まず状態を確認することが先です。すぐに再手術という判断にはなりません。硬さの程度、形の変化、痛みの有無、いつからかによって、経過観察でよい場合と処置を検討する場合に分かれます。
目次
- 硬さの正体
- 診察で確認すること
- 経過観察でよい場合
- 処置を検討する場合
- よくいただくご質問
硬さの正体
体はインプラントの周りに薄い膜(被膜)を作ります。これ自体は自然な反応です。その膜が厚くなって縮み、インプラントを圧迫することで硬く感じられる状態を被膜拘縮と呼びます。
硬さは主観的な感覚なので、以前のご自身の状態との比較が最も参考になります。
診察で確認すること
| 確認項目 | 意味 |
|---|---|
| いつから硬いか | 進行の速さ |
| 片側か両側か | 局所的な変化かどうか |
| 形の変化があるか | 拘縮の程度 |
| 痛みがあるか | 早めの対応が必要か |
| 手術からの経過年数 | 全体の状況把握 |
日本で手術を受けられた方も診察は可能です。いつ、どの方法で、どの製品を入れたかが分かると判断の助けになります。手術記録や製品カードをお持ちであればご持参ください。
経過観察でよい場合
触ると少し硬いが見た目に変化がなく、痛みもない場合は、経過を見ながら定期検診で確認していきます。
当院では超音波を用いた術後ケア専用機器CAPSを導入し、被膜の早期ケアに使用しています。
処置を検討する場合
硬さがはっきりしていて形にも変化がある場合、痛みを伴う場合は処置を検討します。内容は被膜の処置、インプラントの入れ替え、あるいは除去です。
再手術では、まず「入れ替えるか、取り出すか、そのままにするか」を決めます。方法を選ぶのはそのあとです。この順番を先に整理すると、判断がしやすくなります。
なお、除去した場合に手術前の胸に戻るわけではありません。インプラントが入っていた期間と皮膚の状態によって結果が変わります。この前提を先にお伝えします。
よくいただくご質問
Q1) 硬いまま放置するとどうなりますか?
A1) 進行の仕方には個人差があります。痛みや形の変化が出てきた場合は早めにご相談ください。
Q2) マッサージで柔らかくなりますか?
A2) 状態によって適否が異なります。自己判断で強く行うと影響が出ることがあるため、診察でご案内した方法で行ってください。
Q3) 帰国後に硬さが気になったらどうすればいいですか?
A3) 日本語でLINEからご相談いただけます。経過の確認と処置は原則として当院で行いますので、必要に応じて再来院をご案内します。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。