外膜の構造やゲルの充填率といったスペックの差は実在します。ただしそれが個人の仕上がりにどう表れるかは、ご自身の組織の状態に左右されます。メーカー資料は参考情報であって、結果のお約束ではありません。
目次
- 当院で使用している2種類
- スペックの差は何を指すのか
- 触り心地を決めるのは組織の厚み
- ブランドより先に決めること
- よくいただくご質問
当院で使用している2種類
現在使用しているのはモティバとメンターです。
| モティバ | メンター | |
|---|---|---|
| ライン | 第1世代 | クラシック / エクストラ |
| メーカー資料での説明 | 韓国に輸入されるのは第1世代のみ | クラシックは柔らかく自然な動き/エクストラはゲル充填率を高め、同じ幅でより満たされたボリュームとリップリング軽減を狙った設計 |
いずれもメーカーが公開している資料に基づく説明です。当院が独自に比較試験を行った結果ではありません。
スペックの差は何を指すのか
外膜の構造は、インプラントの表面と内部を隔てる膜の作りです。柔軟性や破損への耐久性に関わるとされています。
ゲルの充填率は、殻の中にどれだけ満たされているかです。充填率が高いほど形の保持力が上がり、波打つような輪郭(リップリング)が出にくいとされます。一方で、充填率が高いほど硬さを感じやすくなる面もあります。
つまりスペックは「どちらが上か」ではなく「何を優先した設計か」を示しています。
触り心地を決めるのは組織の厚み
同じ製品を入れても、方によって触り心地の感じ方が変わります。最も大きく関わるのは、インプラントの上にあるご自身の組織の厚みだからです。
組織に厚みがあれば、多少硬めの設計でも表からは分かりにくくなります。逆に薄い方では、柔らかい設計を選んでも輪郭が出やすくなります。
このため、カウンセリングではカタログを見る時間より、ご自身の組織を確認する時間のほうが長くなります。
ブランドより先に決めること
順番はこうです。ご希望のボリュームの大きさを決め、それに合う方法(脂肪注入かインプラントか)を選び、組織の状態に合わせて形と層を決める。ブランドとラインはこの過程の最後に出てきます。
逆の順番で進むカウンセリングであれば、一度立ち止まって考えてよいと思います。
よくいただくご質問
Q1) 日本で人気のブランドはありますか?
A1) 国や時期によって扱いは変わります。当院で現在使用しているのはモティバとメンターの2種類です。
Q2) 高い製品のほうが良いですか?
A2) 価格と結果は直結しません。今の組織との相性で判断します。
Q3) セビンはどうなりましたか?
A3) 2025年3月にフランスの本社が裁判所の清算判決を受け、生産・出荷が停止し、メーカー保証も現在は適用されません。そのため新規の手術には使用していません。すでに入れていらっしゃる方は、定期検診で状態を確認していただければ十分です。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。