一生の使用を保証する製品はありません。何年で必ず入れ替えという決まった期限があるわけでもなく、状態を確認しながら判断していくものです。定期検診をお勧めしているのは、この判断を適切な時期に行うためです。
目次
- 期限ではなく状態で判断します
- 入れ替えを検討するきっかけ
- メーカー保証という考え方
- 検診で確認していること
- よくいただくご質問
期限ではなく状態で判断します
何年経ったから入れ替える、という運用はしていません。実際に確認するのは、被膜の状態、形の変化、左右差、痛みや違和感の有無です。
長く問題なく経過される方もいれば、比較的早い時期に変化が出る方もいます。この差は製品だけで決まるものではなく、組織の状態や経過にも左右されます。
入れ替えを検討するきっかけ
| きっかけ | 見ていること |
|---|---|
| 硬さを感じる | 被膜の状態 |
| 形が変わった | インプラントの位置、下垂の進行 |
| 左右差が出てきた | 片側の変化かどうか |
| 痛みや違和感 | 早めの診察が必要 |
| サイズや形を変えたい | ご希望による選択 |
最後の項目のように、不具合ではなくご希望で入れ替える場合もあります。年齢や体型の変化に合わせて選び直す方もいらっしゃいます。
メーカー保証という考え方
多くのメーカーが独自の保証制度を設けています。ただし保証は製品に対するもので、手術や経過のすべてを対象とするものではありません。
また、保証は製造元が事業を継続していることが前提です。実際に、あるメーカーが2025年3月に裁判所の清算判決を受けて生産と出荷を停止し、メーカー保証も現在は適用されない状況になりました。当院ではその製品を新規の手術には使用していません。すでにその製品で手術を受けられた方は、定期検診で状態を確認していただければ十分です。入れ替えをお考えの場合はカウンセリングでご案内します。
この事例は、インプラントが一生の使用を保証されたものではないことを改めて示しています。
検診で確認していること
術後の検診では、形と硬さ、左右差、傷の経過を確認します。ご自身では気づきにくい変化を、以前の記録と比較して見ることができるのが検診の意味です。
海外からお越しの方については、ご帰国後の経過も日本語でご相談いただけます。経過にご不安があるときはいつでもご連絡ください。
よくいただくご質問
Q1) 10年経ったら入れ替えですか?
A1) 年数で一律に決めてはいません。状態を確認したうえで判断します。
Q2) 入れ替えは初回より大変ですか?
A2) 被膜の処置が必要になる場合があり、その分手術の内容が変わります。診察で現在の状態を確認してご説明します。
Q3) 除去してそのままにすることもできますか?
A3) 可能です。ただし除去後の胸の状態は、インプラントが入っていた期間と皮膚の状態によって変わります。元の胸に戻るわけではないという前提を先にお伝えします。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・被膜拘縮・瘢痕・感覚の変化など)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。