まぶたの裏側から入る方法は、表に傷が残らないという理由で最初にご希望される方が多くあります。ただしこの方法では解決しない状態があります。該当するのに非切開で進めると、回復は早くてもご希望の変化は得られません。
目次
- 五つの状態
- なぜ非切開では届かないのか
- 併用という選択
- 日本の方に非切開が選ばれやすい背景
- よくいただくご質問
五つの状態
第一に、皮膚がすでにたるんでいる場合です。脂肪の位置を変えても、たるんだ皮膚はそのまま残ります。
第二に、眼輪筋の張りが低下している場合です。皮膚だけでなくその下の筋肉もゆるんでいると、表面の凹凸が残ります。
第三に、移す脂肪の量自体が足りない場合です。この場合は脂肪注入の併用を検討します。
第四に、頬骨の下の中顔面が一緒にへこんでいる場合です。目の下だけを整えても、その下の影が残ります。
第五に、色素沈着が暗さの主な原因である場合です。これは手術で扱う領域ではありません。
なぜ非切開では届かないのか
経結膜法は、まぶたの裏側から脂肪の層にアプローチします。この経路では脂肪の位置を調整できますが、表側の皮膚や筋肉を直接整えることはできません。
つまり「できないことがある」のではなく「触る場所が違う」ということです。皮膚と筋肉を整えるには表からの切開が必要になります。
併用という選択
| 状態 | 検討する方向 |
|---|---|
| 膨らみのみ | 経結膜での脂肪再配置 |
| 膨らみ+皮膚のたるみ | 下眼瞼形成(切開)を併用 |
| 膨らみ+脂肪量の不足 | 脂肪注入を併用 |
| 中顔面のへこみ | 範囲を広げて検討 |
| 色素沈着が主 | 手術以外の方向 |
診察でどの組み合わせかを確認し、必要のない術式は加えません。
日本の方に非切開が選ばれやすい背景
当院の経験では、日本からお越しの方は非切開を選ばれる傾向があります。切開は腫れや内出血が長引きやすく、日程の負担が選択に影響していると考えられます。
ただし好みと適応は別です。状態に合わない方法はお勧めしません。回復が早くても目的が達成されなければ意味がないためです。
よくいただくご質問
Q1) 自分が五つに当てはまるか事前に分かりますか?
A1) 診察で確認します。事前にお写真をお送りいただければ、当日の話が具体的になります。
Q2) 非切開でやってみて、だめなら切開に変えられますか?
A2) 後から切開を行うことは可能です。ただし二度の回復期間が必要になるため、最初の判断が重要です。
Q3) 回復期間が取れないのですが。
A3) 滞在可能な日数を先に教えてください。その日数で可能な方法をご提案します。方法を先に決めて日程を無理に合わせるより安全です。
※自由診療です。施術にはリスク・副作用(出血・感染・腫れ・内出血・左右差・瘢痕・過矯正や低矯正・一時的に目が閉じにくいと感じることなど)・個人差があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。